オフィス移転コンサルとは?物件選定、内装工事、引越し作業、そして移転後のフォローまで、業務が多岐にわたるオフィス移転のコンサルティングサービスは、移転を考える企業にとって大きなメリットとなります。ただし、「オフィス移転コンサルタント」という全てを統括するコンサルタントがいるわけではなく、実際には、各領域に特化したオフィス移転に関するコンサルタントが存在しています。自社のニーズに合ったコンサルティングサービスを選ぶ事が重要です。オフィス移転のコンサルティングサービスを提供する会社の種類オフィス移転に関するコンサルティングサービスは、主に3つの領域に分けられます。原状回復コンサルティングの会社「原状回復」とは、オフィスを退去する際に、入居前の状態に戻す工事のことです。原状回復専門のコンサルティングサービスを利用することで、原状回復費用を削減し、同時に退去時の原状回復に関わるトラブルも未然に防ぎやすくなります。参照:オフィス利用に関する意識調査 | CBRE参照:原状回復費用削減のトラの巻「高い理由と対策」 | (一社)RCAA協会プロジェクトマネジメントの会社オフィス移転は、内装のプランニングから工事、引っ越しまで、複数の業者や関係者が長期間に渡って関わる大規模なプロジェクトです。プロジェクトマネジメントの会社は、このプロジェクト全体を管理し、円滑な進行をサポートしてくれます。オフィス物件仲介の会社オフィス物件の仲介会社は、企業のニーズに合ったオフィス物件探しから、複雑な契約交渉、入居後のサポートまで幅広く対応してくれます。オフィス物件の仲介会社を利用することで、担当者の時間と手間を大幅に削減し、効率的な移転を実現することができます。オフィス移転コンサルティングサービスを活用するメリット業務代行による時間と労力の節約オフィス移転には、物件探し、内装設計、業者選定、各種手続きなど、多岐にわたる業務が発生します。これらの業務をオフィス移転の各専門領域のコンサルタントに委託することで、担当者の負担を大幅に軽減できるというメリットがあります。関連記事:オフィス移転のスケジュール完全ガイド!移転をスムーズに進めるチェックリスト付き専門知識と豊富なオフィス移転の経験オフィス移転に関するコンサルタントは、各専門領域において豊富な知識と経験を持っています。法律や規制、市場動向などを熟知しているため、リスクやコストを最小限に抑えるための、最適な戦略を提案してくれます。オフィス移転コスト削減の可能性オフィス移転の各専門領域のコンサルタントは、それぞれの領域における市場価格などの専門知識と、実績に基づいた交渉力を持っているため、各プロセスで発生する費用を効果的に削減できるメリットがあります。参照:売却や移転理由で「コスト削減」傾向強まる | 最新不動産ニュースサイト「R.E.port」オフィス移転コンサルティングサービスを活用するデメリットコンサルティング費用がかかるコスト削減を最優先事項とする場合、オフィス移転に関するコンサル費用自体が負担となるデメリットも考慮しなければなりません。費用対効果を考えながら、社内の人員で対応する、もしくはコンサルティングサービス範囲の限定なども検討すべきでしょう。イメージとのズレ、移転が円滑に進まない可能性コンサルタントに依頼したとしても、全てが思い通りに進むとは限りません。コンサルタントとのコミュニケーションが不足していると、最終的な結果が当初のイメージと異なる場合があります。また、コンサルタントの選定を誤った場合、専門知識や経験不足により、移転プロジェクトが円滑に進まない可能性も出てきます。想定外のトラブルが発生し、かえって時間やコストがかかってしまうケースもあります。オフィス移転コンサルティングサービスの選び方自社のニーズに合っているかオフィス移転のコンサルティングサービスを提供する会社は、会社によって得意領域が異なります。例えば、契約交渉の領域など、自社の知見が少ない領域に強い会社を選ぶと効果的です。実績や専門性は十分か例えば、自社と同規模・業種のオフィス移転プロジェクト実績があるか、建築基準法や消防法など、法令や条例の知識を十分持っているかも、後々のトラブルやリスクを防ぐための重要な選定ポイントです。費用の内訳は明確か料金の内訳が明確で、不明瞭な追加料金が発生しないかを確認することが大切です。複数のコンサルタントから見積もりを取って比較したり、契約内容についても詳細に確認し、疑問点があれば解消しておくとよいでしょう。コンサルタントのコミュニケーション能力は十分かオフィス移転のプロジェクトは関与者が多く複雑になりやすいため、プロジェクトの成功には、高いコミュニケーション能力が不可欠です。進捗報告や情報共有を計画的に行ってくれているか、要望や意見をしっかりと聞き取り反映してくれるかなどを契約前に確認しておきましょう。コンサルティングサービスを利用したお客様からの声[ A社 ] プロジェクトマネジメントのコンサルサービスを利用東京都/虎ノ門/通常オフィス「プロジェクトマネジメントという仕事は、移転プロジェクト計画を共に立てたり、全体をマネジメントする大事な役割です。オフィス移転を行う際の舵取りのような存在でもあるので、信頼を寄せる会社へお願いすることが大切だと思っていました。依頼した中には、RFP(※「Request for Proposal」の略。必要な要件や実現したいことなどを記した提案依頼書のこと)の策定も含まれていました。新しいオフィスの内装をお願いする会社をコンペで決めることになったのですが、その際に必要となるRFPを策定していただいて、その段階でオフィスのコンセプト的な要件と機能的な要件、どちらも共有できたことが移転プロジェクトの成功にも繋がったと思います」[ B社 ] オフィス物件の仲介サービスを利用東京都/恵比寿/セットアップオフィス「セットアップオフィスをいくつか内見しましたが、家具にはこだわりたいという気持ちが当初からありました。立地はもちろん、内装の雰囲気や大きな窓があるところなどドンピシャな物件を仲介会社の方が見つけてきてくださり、内見したのが真夏だったのですが、ものすごく暑い中、担当の方が必死に走り回ってくださったのが印象に残っています。内装付きオフィス一択で検討していたものの、日本法人を設立してからずっとサービスオフィスに入居していて、移転を検討していた当時は従業員も3〜4名しかおらず、オフィスに対する他社の動向も分からなかったので、自分たちの今のフェーズ的に賃貸オフィスはコストをかけすぎではないか?投資家(親会社)から見た印象は問題ないか?など、いろいろとざっくばらんにご相談できたのは有難かったですね。過去にベンチャー/スタートアップの仲介をたくさん担当されているので、他社の事例や過去の色々なケースのお話を聞かせてくださいました」まとめ:オフィス移転のコンサルサービスを活用し、効率的なオフィス移転をオフィス移転は、企業にとって非常に複雑で負担の大きい業務ですが、オフィス移転に関するコンサルティングサービス利用のメリット・デメリットを理解し、各プロセスのコンサルティングサービスを適切に活用することで、企業の負担を減らし、効率的なオフィス移転を実現することができます。「スイッチオフィス」では、移転計画のプランニングから最適な物件探しまで、様々なオフィス移転に関する支援実績があり、特に内装構築に強みのあるコンサルティングサービスを提供しています。自社にあったオフィスデザインに悩まれている企業様はぜひご相談ください。関連記事:【完全版】オフィス移転チェックリスト!事務所移転や会社移転でやることを時系列順に解説関連記事:事務所移転時に必要な各種手続き完全マニュアル!移転の流れに沿って徹底解説