フレキシブルオフィスとはフレキシブルオフィスとは、特定のオフィスの種類を表す言葉ではなく、入退去がしやすい「シェアオフィス」や「内装付きオフィス」のように、利用者のニーズに合わせて柔軟な利用をすることができるオフィスの総称です。近年のハイブリッドワーク(オフィスと自宅などのリモートワーク環境を組み合わせた働き方)の普及に伴い、オフィススペースの最適化やコスト削減を目的として、採用する企業が増えています。参照:フレキシブルオフィス市場調査2024 | ザイマックス総研の研究調査フレキシブルオフィスの種類と特徴フレキシブルオフィスは、企業の個別ニーズに合わせた柔軟な契約が可能である点が特徴で、主に以下のような種類に分かれています。シェアオフィスシェアオフィスとは、複数の企業が共同で使用するオフィスで、個別の作業スペースと共用エリアが設けられています。固定のオフィスを持つよりも低コストで利用することができ、契約期間も柔軟に設定できるのが特徴です。内装付きの区画があったり、シェアオフィス入居企業が使える共有ラウンジがあるなど、物件ごとに特徴も異なってきます。サービスオフィスサービスオフィスとは、オフィス家具や通信設備などに加え、コンシェルジュサービスや事業のサポート(電話応対や来客案内など)を受けられる、ビジネス運営に必要なさまざまなサービスを提供するオフィスです。最小限の初期投資でオフィスを立ち上げることができ、短期契約も可能であるため、事業の成長に応じて、柔軟に利用をすることができます。レンタルオフィスレンタルオフィスは、必要とする期間だけスペースを借りることができ、ビジネスに必要な通信環境や事務機器が最初から用意されているオフィスです。サービスオフィスと似ていますが、コンシェルジュサービスなどは提供されていない場合が多く、オフィス設備・機能の提供に特化しています。バーチャルオフィスバーチャルオフィスは、物理的なオフィススペースを持たずに、企業の住所や電話番号、事務サポートなどを提供するサービスです。ベンチャー企業/スタートアップやリモートワーク中心の企業にとって、信頼性の高い事業上の住所を低コストで獲得し、企業イメージを向上させる方法として有効です。関連ページ:フレキシブルオフィスの物件一覧はこちらフレキシブルオフィスのメリット・デメリット一見メリットばかりのようにも見えるフレキシブルオフィスですが、他のオフィスタイプと同様、メリット・デメリットの両方の側面を持っています。フレキシブルオフィスのメリットフレキシブルオフィスは、特に、ベンチャー企業/スタートアップに多くのメリットがあります。まず、フレキシブルオフィスでは、必要なオフィス設備があらかじめ備わっていることが多く、費用のかかるオフィス構築の初期投資を削減でき、事業投資のための予算を確保しやすいというメリットがあります。また、柔軟な契約形態で短期利用も可能なケースが多いため、移転や多拠点展開など、事業環境の変化が激しいベンチャー企業/スタートアップの利用にも適しています。多様な働き方の実現によって、従業員にとって快適な労働環境を提供することができる点も大きなメリットです。フレキシブルオフィスのデメリットフレキシブルオフィスの一番のデメリットは、セキュリティ面でのリスクです。共有スペースでの作業やネットワークの共有がセキュリティ上の懸念を引き起こすことがあるため、自社の求めるレベルの必要なセキュリティが担保できるか、対策面や設備について、事前に確認しておく必要があります。また、内装付きの物件も多いため、月額賃料などのランニングコストが高い傾向にあります。フレキシブルオフィスが向いている企業や業種フレキシブルオフィスとは何かを理解したうえで、実際にフレキシブルオフィスが自社に適しているか、悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、実際にフレキシブルオフィスの利用が適している企業や業種の一例について、ご紹介します。スタートアップ/ベンチャー企業ベンチャー企業/スタートアップは、事業成長のため、資金やリソースを効率的に使う必要があります。フレキシブルオフィスなら、ビジネスに必要な共有設備があらかじめ整っているため、初期費用を抑えつつ、現状必要なスペースだけを利用でき効率的です。また、従業員数が急激に増加した場合でも、簡単にスペースを拡大でき柔軟な対応ができるという点で、変化の速いベンチャー企業/スタートアップに適しています。IT企業IT企業では、リモートワークやハイブリットワークのような、柔軟な働き方を取り入れる場合が多くなっています。フレキシブルオフィスの多くでは、高速インターネットや会議室などの必要な設備が整っており、リモートと出社を組み合わせた柔軟な働き方をサポートしつつ、どこからでも効率的に作業を行うことが可能です。コンサルティングサービスを提供する企業プロジェクト単位で業務を進めることが多いコンサルティング業界では、特定期間のみ拠点を確保したいというニーズがあります。また、プロジェクト期間中、クライアント先近くにオフィスを構えることで、利便性を向上させることにも役立ちます。企業のフレキシブルオフィス活用事例事例①)ベンチャー企業/スタートアップの拠点として上記でもご紹介したように、ベンチャー企業/スタートアップでフレキシブルオフィスを選ばれるケースが増えています。スタートアップにとって資金は貴重。敷金・保証金・内装工事費・設備投資が不要で、運転資金を本業に回すことができるのでフレキシブルオフィスを選んだ、という声がよく聞かれています。また、フレキシブルオフィスは駅近で比較的グレードの高いビルに作られることが多いため、企業イメージの向上にもつながり、投資家やパートナー企業との信頼構築にも役立っているようです。事例②)支店・サテライトオフィスとして企業の支店・サテライトオフィスとしてフレキシブルオフィスを採用するケースも最近目立ちます。固定オフィスより低リスクで運営でき、短期間で開設・撤退ができるため、市場テストや事業戦略の変更にも素早く対応できるからです。社員の働きやすさ向上や新市場開拓に適した選択肢であり、企業の機動力を最大化できる最適なソリューションと言えるでしょう。まとめ|フレキシブルオフィスならビジネスの変化に柔軟に対応できるフレキシブルオフィスとは、提供されている共有設備の充実度や契約の柔軟性から、特に事業環境の変化が激しい、ベンチャー企業/スタートアップにとっても利便性の高いオフィスです。『スイッチオフィス』でもフレキシブルオフィスタイプの物件を複数取り扱っております。フレキシブルオフィスのご利用についてご検討中の企業様は、ぜひ『スイッチオフィス』までご相談ください。関連記事:【完全版】オフィス移転チェックリスト!事務所移転や会社移転でやることを時系列順に解説関連記事:事務所移転時に必要な各種手続き完全マニュアル!移転の流れに沿って徹底解説