居抜きオフィス移転のメリット

会社が成長し規模が大きくなれば今以上に人も設備も必要になり、それに合わせたオフィスも必要になりますよね。企業の成長にはオフィス移転は欠かせないのです。そのオフィスを構えるには並々ならぬ時間と費用がかかるわけなのですが、その費用を少しでも抑える方法の一つに「居抜き」があります。オフィス移転を考えるならば、この「居抜き」の知識は習得しておくべき!ここではまず「居抜き」について基本的な知識を紹介します。

 

居抜きとは?

居抜きとは、使っていた内装をそのまま残した状態で賃貸借契約を行うことを言います。次に入居する企業が内装をそのまま引き継ぐといったイメージです。

 

居抜き移転の最大のメリットは「費用の削減」

居抜きで移転をするには、基本的に「オフィスを退去する企業」と「オフィスに入居する企業」の両者が揃わなければ成立しません。通常、企業がオフィス移転する時には、退去するオフィスを借りた時の状態に戻す「原状回復工事」が発生します。また、入居する企業は新しいオフィスを働ける環境に整えるために「オフィス内装構築工事」を行います。退去したい企業と入居したい企業が揃い、居抜きでの移転が成立すると「原状回復工事」と「オフィス内装構築工事」を互いに実施せず、移転することができるのです。出る側も入る側も工事費用を抑えられることこそが、居抜き移転を選ぶ最大の理由です。

 

退去側のメリットまとめ

・退去時の「原状回復工事」を行わなくて済むので、原状回復費用を削減することができる
・使わなくなったオフィス家具を次の企業に引き継ぐことで、廃棄費用を抑えることができる

 

入居側のメリットまとめ

・新しいオフィスの「内装構築工事」を行わなくて済むので、内装構築工事費用を抑えることができる
・内装構築の時間を省けるので、新オフィスでの稼働を早めることができる

 

どれくらいの費用を削減することができるのか?

▼原状回復費用の概算(退去側の発生費用)
〈100坪〉×〈4万円※〉=400万円
原状回復費用は、1坪あたり2~6万円掛かると言われています。
※計算式は、旧オフィスが30坪、坪4万円とする

 

▼内装構築工事費用の概算(入居側の発生費用)
〈100坪〉×〈20万円※〉=2000万円
内装構築工事費用は、1坪あたり10~30万円掛かると言われています。
※計算式は、60坪のオフィスに移転し、少し内装にこだわった時の金額20万円とする

 

退去側が本来行う「原状回復工事」は、次に入る企業にそのまま内装を引き継ぐので基本的に工事は行わずに済みます。入居側が行う「内装構築工事」は、その居抜き物件の状況によってかかる費用が変わってきます。引き継ぐオフィスの状況によっては家具を買い足したり、床や壁の工事が発生することもありえますが、基本的には求めるオフィスの内容次第。ただし、壁を立てたり、会議室を作るだけでも50万円~100万円はかかってくるので、その基盤がすでに整っているだけでも費用を大幅に削減させることができます。

 

オフィスの居抜き移転は、まだまだ一般的ではない

居抜き物件がいかに魅力的か伝わったかと思いますが、実はこの居抜き移転が一般的に行われているのは飲食業界がほどんどで「店舗型」の物件が多いのが現状です。それに比べてオフィスの居抜き移転は、まだそこまで親しまれた方法ではありません。仲介業社に頼るというよりも、知り合いづてに情報を獲得するというケースがまだまだ多いようにも思います。これには巡り会える物件の母数や入居のタイミングといった問題があるためです。ここの関しての説明はこちらで紹介しています。

 

最後に

居抜き移転が注目されている理由がお分かりになったかと思います。退去側・入居側の両者にとってメリットがある居抜き。移転の際には一度は検討するべきだと思います。